中高年・高齢の方に

 お仕事や家事などで、忙しい毎日を過ごしていらっしゃる方が多いことと思います。
また、年を重ねていく中で、健康や体力の保持増進に心がけていらっしゃることと思います。さまざまな趣味をお持ちかと思いますが、百人一首競技かるたの経験はありますか?

 百人一首にはいろいろな楽しみ方がありますが、競技かるたというのは、上の句を聞いて下の句の札をとる競技です。

 競技かるたは、若い頃から始めていない人でも、しっかり練習すれば、すぐに追いつくことができますし、練習を頑張れば、追い越すこともできます。競技かるたは、何歳からでも始められ、何歳まででも楽しむことができます。高齢の方も楽しんでいらっしゃいます。大会は力の同じ級別の試合になっていますので、初心者でも試合で楽しむことができますし、どんどん昇級する楽しみもできます。

 競技かるたでは、百人一首の和歌の5・7・5・7・7を覚えていなくても、札をとることができます。

 上の句の初めの何文字目かが読まれただけで、どの取り札なのかが決まります。この決め手となる何文字目かの文字を決まり字といいます。決まり字までの文字を暗記しておけば、上の句のわずかな文字を聞いただけで、取り札をとることができます。取り札も下の句を覚えていなくても、取り札の全体の文字の並びの形を目で覚えておくと、取り札を早くとれます。それで、取り札を決まり字までのわずかな文字で覚えておくと、すばやく取り札がとれて、楽しく競技することができます。

 練習や試合で暗記を繰り返すことで、脳の活性化に役立ちます。

 この本の、決まり字暗記のページは、取り札を決まり字までのわずかな文字で覚えられるように編集しました。