学校の先生方に

 学校では、学校の行事で、百人一首かるた大会が行われることがありますね。学年行事で学級対抗だったり、また個人賞もあることもあり、生徒達はいつも百人一首を暗記して頑張っていることと思います。

 百人一首の和歌の5・7・5・7・7を覚えることは大切な学習で、学校の授業では欠かせない課題の一つだと思います。

 競技かるたでは、上の句を聞いて下の句の取り札をとるので、百人一首の和歌を覚えている人は、もちろん早く取り札をとることができますが、和歌を覚えていなくても、素早く取り札をとることができます。競技かるたでは、上の句の初めの何文字目かが読まれただけで、どの取り札なのかが決まります。この決め手となる何文字目かの文字を決まり字といいます。決まり字までの文字を暗記しておけば、上の句のわずかな文字を聞いただけで、取り札をとることができます。取り札も下の句を覚えていなくても、取り札の全体の文字の並びの形を目で覚えておくと、取り札を早くとれます。それで、取り札を決まり字までのわずかな文字で覚えておくと、すばやく取り札がとれて、楽しく競技することができます。

 この本の、決まり字暗記のページは、取り札を決まり字までのわずかな文字で覚えられるように編集しました。

 決まり字暗記のページの後には、百人一首の歌と作者を一緒に暗記することも出来るように、百首を順番に並べて載せてあります。

 それから、小学校3年生で、始めてローマ字を習いますね。

 この本には、上の句と下の句の両方をひらがなで書いてあるだけでなく、ローマ字でも書いてあります。和歌は旧かなづかいで、読み方がわからないときには、ローマ字の方を見ると参考になります。